先日は僅かなすきま時間を使って、新規オープンしたばかりのイタリアンの新店レストランにランチタイムにお邪魔しました。
時間的に軽めのセットオーダーを注文し、『パスタ+メイン料理(魚or肉)+食後ドリンク』のシンプルメニューでしたが、味わいのバランスがとても良く、美味しくいただきました。
冷製カペッリーニ
季節的には9月に入ったばかりの〝秋〟ですが、まだまだ暑い日が続いてるという事で、今週まではこの冷製パスタを提供するとの事。
まず、夏の冷製パスタシーズンの主人公「カペッリーニ」という細麺のパスタの説明を少しだけ。
日本ではカッペリーニと呼ばれる事が多く、しかもレストランやメーカーさんの商品名にもそのように記載されている事がほとんどだと思います。
でも、正確には「カペッリーニ」
小さいッの位置が違います(‘◇’)ゞ メニューや商品のスペルを見ても「Capellini」です。
日本語で少し発音しにくいので、そのように間違った発音で浸透してしまっているのでしょうね。
カペッリーニは、capelli(カペッリ)=髪の毛から派生した言葉で、細い髪の毛という意味です。
だいぶ本線から脱線してしまいましたので、ここで本題のメニューの話に戻しましょう。
「車エビの冷製カペッリーニ オレガノ風味」
少し塩分を効かせたカペッリーニに、オレガノで香りと風味をプラスさせ、それに色鮮やかなマンゴーの黄色いソースで甘さを寄り添わせた、何ともおしゃれな味わいのパスタ。
エディブルフラワーの真っ赤な花びらが女性心をくすぶり、ブラックオリーブが良いアクセントになって、ビジュアル的にも華を添えています。
視覚だけではなく、オレガノの目の覚めるような爽快な香りに、マンゴーのトロピカルなあま~い香りがエキゾチックな雰囲気を感じさせます。
この味わいでこんな系の特徴のある香りの料理には、ぜひこのワインを合わせたいな~と妄想しながら、本日もペリエでいただきました(笑)
「ゲヴェルツトラミネール ’19 / ローラン・バーンワルト」
僕が大好きな造り手で、北仏・アルザス地方で造られるナチュラルワイン。
とてもアロマティックなワインで、ライチやプラムなどの果実の香りに加えて、さらに紅茶のようなオリエンタルな香りも溶け込んだ、奥深いアロマを楽しめます。
伸びのある酸と柑橘のほろ苦さ、少しピリッとするスパイシーな風味も感じられる味わい。
何より香りからくる華やかさとフルーティーなテイスト、心地の良い爽快感の後におとずれる、余韻の奥深さ…第一印象から変化していくギャップが、とても魅力的に感じられる1本です!
さーお待ちかね!ここで、鴨肉ロティの登場!
(トップ画像にある垂涎ものの肉料理(^^♪)
「フィレ・ド・カナール オレンジソースで」
鴨肉料理に関してはワインなしでは語れないので(笑)、まずはこの料理が出て見て香って、すぐに連想したワインのお話から。
「クロ・ティブロン ピノ・ノワール 14 / ロアーク ワイン カンパニー」
これも僕の大好きなカリフォルニアの造り手。
従来のカリフォルニアワインとは違って、フレンチオークで100%熟成をおこない、繊細かつエレガントな印象、果実味もふっくらと感じられ、まさに〝ニューカリフォルニアワイン〟です。
ピノ・ノワールというブドウは、本来鴨肉と相性がいいと言われますが、近年では世界各地で様々なスタイル・味わいのワインが造られておりますので、一概にそのブドウ品種だけでは、相性自体を計れない傾向にあります。
最近のイタリアンでよく見られる、薄くエマンセした鴨ではなく、これくらいの厚さでカットされた鴨肉であれば、このオレンジの風味をつけたジュの濃厚かつサラッとしたソースで食べると、鴨本来の旨味が広がり最高に楽しめます。
さらには、このワインの膨らみのある果実味をまとった酸は、もはやフランス・ブルゴーニュのグランクリュのピノ・ノワールを思わせる(言い過ぎか!?笑)エレガントさで、肉の旨み・ソースの甘み・ワインの酸味が三位一体とさえ感じる、抜群のハーモニーを奏でる事でしょうね。
って、どこまで妄想が広がるねん!って突っ込まれそうなので、やめます…(#^.^#)
本日も美味しい料理をありがとうございました!